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【読書】池田 真朗『スタートライン債権法〔第5版〕』(日本評論社、2010)【民法・債権法】

2013.12.19.Thu.04:41
本書は、慶應義塾大学で民法の研究をやっていらっしゃる 池田 真朗 先生による債権法の入門書である。

二度目となるが著者の池田先生は以下の様な方だ。

池田先生は元々法学部の出身ではなく、学生時代にとった法律の授業に興味を覚えてそれから大学院に進まれて民法学を研究なされている方である。

また、平成16年に行われた民法口語化では、星野英一先生から日本語のセンスを買われて改正に携わった。




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本書は、債権法を学ぶにあたって最初の一冊目に非常によい本である。

学生にとって一般的に物権が分かりにくく、他方、債権が馴染みのある売買や、まさに我々が民法として想像する様々な取引が出てきて、興味を持って学びやすいとよく言われていることを考えると、スタートライン民法総論→スタートライン債権法という形は、初めて民法を学んでいく人とっておすすめな流れだと私は考えている(いや、自分は物権の方が分かりやすいという方は総則→物権という順番でどうぞ)

著者も同じスタートラインシリーズということで、つながりを意識して書いており、スタートライン債権法では民法総則や民法全体に関する話が出てきたときに、適時スタートライン民法総論での記述箇所を示してあるため、まだ覚えきれていない知識について復習がしやすくなっている。




債権法に関する記述については、スタートライン民法総論と同じ構成で書かれており、想定読者は初学者だが、ところどころで突っ込んだ話もしており、債権法の各分野毎に問題となっている事柄や最近の論点も知れるようになっている。

またスタートライン民法総論では、主に全くの法律の初心者を初学者とし想定読者にしていたが、スタートライン債権法はそれと異なり、全くの初心者に加え多少の民法の知識を有する者をも初学者として想定しているため(民法全体ではなく債権法であるから)、突っ込んだ話の部分には意外と濃いものもある。

この点、債権法の既習者にとってもなお気付かされることや勉強になる部分があると言え、債権法の復習をしながら、より債権法への理解を深めるきっかけとなる作りになっている。

もちろん、この突っ込んだ話の部分はコラムの様な形で、文章本文とは区分された形になっているので、初学者はその部分を飛ばして一読することもできる。




本書は、債権法を学ぼうと思っている方に最初の一冊としてまさにぴったりであるとともに、ある程度勉強が進んだ人にとっても役立つ一冊だと言える。

非常に良い本である。




※この感想はあくまで管理人の個人的なものであり、独断と偏見に基づく。上記内容を肯定ないし共感できない方もいらっしゃるでしょうが、あくまで個人的な感想であるということをご了承願いたい。また、管理人は法律の専門家ではないため、当該感想での批評などは学問的な意味を一切含むものではなく、一人の一般読者としてのものに過ぎません。
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